あまりに違う停電からの復旧スピード:2018年関西、2018年中部と、2019年千葉県の比較

【事例1】

2018年台風21号(関西に被害)

9月4日(火)13時に兵庫県に上陸

停電状況(関電エリア)

当初:211万戸(延べ225万とも)

→72時間後の9月7日(木)午前:約5.1万戸

https://digital.asahi.com/articles/ASL952QVJL95PTIL00B.html

https://www.kepco.co.jp/souhaiden/pr/2018/pdf/0914_1j_00.pdf

 

【事例2】 

2018年台風24号(中部に被害)

9月30日(日)20時に和歌山県に上陸

停電状況(中部電エリア)
当初(10月1日(月)4時):約96.1万戸

→72時間後の10月4日(木)5時:約1.2万戸

http://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3268934_21432.html

http://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3268990_21432.html

 

【事例3】 

2019年台風15号(千葉県に被害)

9月9日(月)5時に千葉県に上陸

停電状況(東電エリア)

当初:93万戸

→72時間後の9月12日(木)午前:約34万戸

https://www.meti.go.jp/press/2019/09/20190909002/20190909002.html

https://www.meti.go.jp/press/2019/09/20190912007/20190912007.html

 

台風は仕方がないが、あまりに復旧が遅い。

どうも東電に何か問題があるのではないか、電力各社からの応援を十分に仰いでいないのではないか、等と思っていたが、「設備投資を抑制していた」という日経新聞の記事は、良いポイントをついているかもしれない。

 

「東電、送電投資の抑制響く 停電復旧13日以降に:老朽電柱に想定外強風」

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49702220R10C19A9EA1000/

 

この停電でひどい目にあった千葉県民のなかには、東電への信用をなくし、契約する電力会社を東電以外に変える者が続出しそうである。しかし、そのようなことをしても、今後の台風時の停電からの復旧が早くなることは、ない。

というのも、電力会社を東電以外にしても、送配電は東京電力パワーグリッド社が担うからだ。結局、東電(の子会社)の経営がしっかりしないと、設備投資もきちんとなされないのである。

停電に懲りて、契約する電力会社を東電以外に変えるのは、むしろ自分が依存する送配電網の設備投資を減らすことになり、逆効果になるのではないか。