- 作者: 曽良中清司,町村敬志,樋口直人,長谷川公一
- 出版社/メーカー: 成文堂
- 発売日: 2004/06
- メディア: 単行本
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第5章と第6章のみ読了。6章はいわゆる「global civil society論」を、「新しい社会運動論」の系譜とのかかわりで位置付けており、今後の課題を浮き彫りにしている。ナイーブな「global civil society論」を戒めていること、また多くの先行研究文献に目配りがなされていることから、グローバリゼーション研究者にとっては一読の価値がある。
一方の第5章は、モダニティの高度化(ギデンズ「ハイ・モダニティ」、バウマン「リキッド・モダニティ」など)のなかで、自我の変容ないしは新しい自我の類型(ギデンズ「再帰的な生活を営む個人」、ベック「個人化」、バウマン「ツーリスト」「放浪者」)が生じること確認したうえで、これが、既存の社会運動にどのような変容をもたらすかを検討しており、「自我の公的経験」が社会運動の本質として問われることになる、ということを指摘している。
中山一郎「『プロパテント』と『アンチコモンズ』――特許とイノベーションに関する研究が示唆する『プロパテント』の意義・効果・課題」『RIETIディスカッションペーパー』02-J-019、を読了。
http://www.rieti.go.jp/jp/publications/dp/02j019.pdf