2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

読了(藤井『大地の五億年』)

大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち (ヤマケイ新書)作者: 藤井一至出版社/メーカー: 山と渓谷社発売日: 2015/11/20メディア: 新書この商品を含むブログ (5件) を見る良い本。人間は、食料によって供給される栄養分なしに生存できず、人間の生存なしに高…

購入本

応地先生の本、ちょっと高いっす。トンブクトゥ 交界都市の歴史と現在作者: 応地利明出版社/メーカー: 臨川書店発売日: 2016/02/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見るサバンナ農地林の社会生態誌: ナミビア農村にみる社会変容と資源利用作者: 藤岡…

メモ(インド灌漑の歴史)

○インドの灌漑の歴史→参考: 多田博一氏業績: http://ci.nii.ac.jp/search?q=%E5%A4%9A%E7%94%B0%E5%8D%9A%E4%B8%80+-%E7%89%A9%E7%90%86%E5%AD%A6+-%E6%A9%9F%E8%83%BD%E6%9D%90%E6%96%99+-%E5%8C%96%E5%AD%A6+-%E7%94%9F%E7%94%A3%E3%81%A8%E6%8A%80%E8%A…

メモ(インド農業、灌漑、井戸、地下水)

○インドの地下水灌漑とその持続性→参考: 藤田幸一「インドの米需給と関連する諸政策」日本農業研究所編集『世界の米需給動向と主要諸国の関連政策:世界の米需給動向と政策研究会報告』(日本農業研究シリーズNo.18)、2012年、pp.79-94。

メモ(スリナム農業)

○スリナムにおける水田開発、灌漑稲作の歴史的経緯:オランダ植民地支配下時代の1950年代に、スリナムのワーヘニンゲンで、大規模稲作プロジェクトが実施された。これにより、人口一人あたりで世界最大規模の灌漑稲作水田を有するようになった。また、この地…

メモ(東南アジアや南アジアで灌漑が発達していた地域)

○東南アジアや南アジアで灌漑が発達していた地域(それゆえに緑の革命に反応した地域) ・フィリピン中部ルソン ・インドネシアのジャワ ・インドのパンジャーブ ・スリランカ など→以上についての参考: ・速水佑次郎『開発経済学』新版、創文社、p.112。 …

メモ(単収、灌漑・土地改良、改良品種の採用の伸び方)

○世界各国の穀物(特に米)の単収の伸び方、灌漑・土地改良の伸び方、改良品種の採用の伸び方の歴史的経緯とデータ・日本、インドネシア、フィリピン、台湾、朝鮮・韓国での単収と灌漑の伸び方→速水佑次郎『開発経済学』新版、創文社、2000年、pp.96-107。 …

メモ(東南アジア農業の2類型)

○「内向きで閉ざされた農村社会」と「外向きで開かれた農村社会」に関わって→参考: ・加納啓良「農村社会の再編」加納啓良責任編集『植民地経済の繁栄と凋落』(岩波講座東南アジア史 第6巻)岩波書店。 ・斎藤照子『東南アジアの農村社会』(世界史リブレッ…

メモ(東南アジアでの稲作水田開発と灌漑整備の歴史的経緯)

○東南アジアでの稲作水田開発と灌漑整備の歴史的経緯(「開かれた農村社会」にも関わって)→タイ、ビルマ=ミャンマー、仏印=ベトナム、蘭印=インドネシアでの大規模な灌漑・排水事業について、下村恭民「農業生産力から見た東南アジアの開発初期条件」『…

メモ(東南アジアのデルタでの稲作について)

チャオプラヤーデルタ、メコンデルタ、イラワジデルタでの19世紀後半以降の水田開発についての比較記述と統計データ →参考: ・宮本謙介「植民地社会の経済構造:南・東南アジア」長岡新吉・太田和宏・宮本謙介編『世界経済史入門:欧米とアジア』ミネルヴァ…

メモ(ビルマ=ミャンマー、イラワジデルタ農業)

○外向きで開かれた農村社会(3):イラワジデルタ→参考: ・斎藤照子「ビルマにおける米輸出経済の展開」加納啓良責任編集『植民地経済の繁栄と凋落』(岩波講座東南アジア史 第6巻)岩波書店(輸入したヨーロッパ側での需要の質についても論じられている)。…

メモ(ベトナム、メコンデルタ農業)

○外向きで開かれた農村社会(2):メコンデルタ(原洋之介『開発経済論』第2版、岩波書店、第6章より要約)。 →参考(メコンデルタの農業開発について): ・高田洋子「インドシナ」加納啓良責任編集『植民地経済の繁栄と凋落』(岩波講座東南アジア史 第6巻…

メモ(タイ、チャオプラヤーデルタ農業)

○外向きで開かれた農村社会(1):チャオプラヤーデルタは、人類史での最後の大未利用地だった。19世紀以降、輸出米生産の適地として急速に開拓された。そこでは第1に、河川氾濫水を利用して稲作が行なわれていたので、水の利用を契機とした村のまとまりが発…

メモ(ベトナム、紅河デルタ農業)

○内向きで閉ざされた農村社会(2):北ベトナム紅河デルタ地域では、10世紀ごろから、人口増加に起因して発生してきた貧富差の拡大を抑えるべく、水田の割替えを行なう公田制が発達(原洋之介『開発経済論』第2版、岩波書店、第6章より要約)。

メモ(インドネシア、ジャワ農業)

○内向きで閉ざされた農村社会(1):ジャワ島は人口稠密地域であり、リカードの罠が発生する危険性が高い。この地域は、緑の革命の成功例となったが、この農業開発が、ジャワを中心とする1960年代以降のビマス計画(米増産型農業開発)。肥料に対して多大の…

メモ(中近東農業とエジプト農業)

○農耕が最も早く開始された(と考えられる)のは中近東。チグリス・ユーフラテス河の沖積平野では、水の確保の必要性と洪水の危険性が同居していた。ゆえに、灌漑農業が発達。水の制御に成功した集落が、農業生産の余剰を集積し、都市国家が形成されたと考え…

メモ(中国農業)

○紀元前4000〜3500年頃の長江下流域での水田址からは、当時の稲作は面的な広がりを持たず、農耕では生活が安定せず、狩猟採集と並行していた可能性が、指摘されている。その他の水田址では、粗放な水田から、灌漑施設をともなう水田への段階的移行が認められ…

メモ(中国と西欧の農業)

「長江デルタの土地生産性は、日本の例外的な地域を除いて、どこよりも高く、イングランドのおよそ9倍であった。こうして、同デルタの総要素生産性もまた、際立って高く、19世紀に工業化を達成したヨーロッパ諸国のそれより上にあった。(中略)こうした点か…

メモ(インド農業)

○1909-13年、インドはアルゼンチンとともに、世界の小麦輸出国の一角(杉原薫「アルゼンチン」入江節次郎『帝国主義』同文館、より要約)。 ○イギリスは19世紀後半に、インドの小麦開発に注力。灌漑施設の拡充、鉄道建設による小麦地帯と港湾都市との輸送の…

メモ(メキシコ石油)

メキシコで大油田が発見されたのは、1978年(田所『国際政治経済学』名古屋大学出版会、211ページによる)。これでメキシコ政府は、気が大きくなって、外国からの借入れを増やし、やがて1982年以降の累積債務問題に突入していく。