安全はお金で買える(場合もある)

新潟で地震があり、上越新幹線で「とき325号」が脱線しました。最も脱線がひどかったのは最後尾の1号車で、車輪がレールから大きく外れ、なんと上り線と下り線の間の溝に嵌ることで、転覆を免れました。ちなみにこの溝は、スプリンクラーで溶かした雪を流すためのものであり、東海道山陽新幹線には存在しないそうです。つまり、東海道山陽新幹線で同様のことが起これば、反対車線側に転覆していた可能性が高いということです。そこへタイミング悪く反対車線を列車が通過しようとした場合、大惨事となることは間違いありません。


なぜ最後尾がひどく脱線したのか。それは、9月23日付けのblogで書いておいたとおり(http://d.hatena.ne.jp/eurospace/20040923)、列車というものは最後尾が一番激しく揺れるからなのです。ちなみに、とき325号の最後尾(上越新幹線の下りの1号車)というのは、「自由席」です。京都から東京へ向かう上りの東海道新幹線で、私がこよなく愛している座席も、最後尾の1号車「自由席」です。


自分が、自由席をこよなく愛しているのは、①自由席だとスケジュールをフレキシブルに変更できる、②周りに人がいないor少ないところを自分で選んで座れる、というメリットがあるからであり、また1号車に乗る理由は、単に自由席のなかで一番空いているからです。つまり、必ずしも指定席に乗るためのお金をケチっているのではありません。しかし、もし死に巻き込まれるリスクを減らしたいのならば、「各車両の真ん中に位置している『グリーン車』がベスト」、なのかもしれません。でもグリーン車って値段が高いんだよね・・・。



http://www.nikkei.co.jp/news/main/im20041024AS1G2402H24102004.html