読了

グローバリゼーション (<1冊でわかる>シリーズ)

グローバリゼーション (<1冊でわかる>シリーズ)

グローバリゼーションの概説書はいくつかあり、これまで最も評価が高かったのは、ヘルド編『グローバル化とは何か』(isbn:4589025965)であるが、本書はこのヘルド書よりも優れた書である。最大のポイントは、ヘルド編では扱われていない、グローバル化イデオロギー的次元について、1章が割かれていることである。また、ヘルド編よりも、著者の見解がモデレートであり、押し付けがましくないように思える。


訳文もこなれていて素晴らしい。いつものことであるが、この訳者(のグループ)の翻訳は、本当に読みやすいと思う。