- 作者: ATTACフランス,松葉祥一,星野秀明,椎名亮輔,羽生のり子,湯川順夫,コリンコバヤシ
- 出版社/メーカー: 作品社
- 発売日: 2004/10
- メディア: 単行本
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アメリカ帝国と銘打ちつつ、アメリカ論としては深みがないし、反アフガン・反イラク戦争とオルター・グローバリゼーション運動がくっついたから、という理由から、本書の後半は、アメリカ論ではなく反グローバリゼーション運動論の現在、とでも称すべき内容になっていて、タイトルとの齟齬が著しい。フランス語原題は『永続戦争の帝国――合衆国とグローバリゼーション』で、こっちのほうがまだ良かったのでは？
訳文は、日本語として破綻しているというわけではないが、こなれているとも言えず、また、前後とのつながりが意味不明な文もあって、内容が頭に入ってきにくい。ただし湯川順夫による訳（第7〜8章）は、さすがに翻訳家だけあって比較的「読め」た。
それとフランスでは、ブックレットのようなものとして発売されたようで、内容は時局論であり、現時点で敢えて読む必要性も低い。
