グローバル・シティ―ニューヨーク・ロンドン・東京から世界を読む

グローバル・シティ―ニューヨーク・ロンドン・東京から世界を読む

「2006年に翻訳刊行」と言われていたが、いつまで経っても出ないので、もう出ないのかと思っていたら、ようやく出た。ところでこの本の原著は1991年であり、当時の世界経済の中心地は確かにNYとLONDONそしてバブル経済で急速に存在感を増していたTOKYOの三都市だったと言える。そして新興国などというものもなく、アジアの発展もこれほどではなかった。だが、NYとLONDONという金融の中心地が世界経済を大混乱に陥れ、中国が台頭し、東アジアを中心に影響力のあるグローバル・シティーがいくつも出てきている今頃になって、この本が読まれる意味は、はたしてどれだけあるのだろうか。