普天間基地移設に関する声明 記者会見 (9/11)  西谷修東京外国語大学教授)


http://www.youtube.com/watch?v=YqJYVAR_Lis
4分37秒あたりから

あらゆる知識人はアメリカに行って勉強します。アメリカに行ってディプロマを取ってきて・・・アメリカに行って勉強してきて、アメリカに行って誉められると、「これでいい」ってなって、日本に帰ってきて「アメリカ帰りだ」といって大きな顔をして、大学で職を得て、学生たちをまた留学させて・・・みんな洗脳させられて帰ってきているわけです。企業のエリートたちも、新聞社でもテレビ局でもどこでも、アメリカ総局に行くのが一番出世ラインなわけでしょ。そこと同じことをいう連中が、日本社会のエスタブリッシュメントとして、ものを言っているわけです。そしてこの人たちは、アメリカに隷属している、従属しているという自覚を、持っていません。なぜかというと、あたかもアメリカ統治の世界システムが、自明の、ゆるぎない、当たり前のことだと思っているから。自分達の当たり前のことだと思っていて、そのアメリカの権威でもって、自分達の主張を通すわけです。これを自発的隷属というわけです。「自分は自由だ」と思って自分の権威を振るうけれども、それはアメリカによってしか支えられていない。そうするともう、自由も隷属も関係なくなるわけです。日本中がぜんぶこれでやられているわけです。メディアにおける、あるいは社会のあらゆるところでの、発言力におけるこの自発的隷従の構造が、沖縄問題が政権交代にとっての最重要の課題であることを隠している、見えなくしている。


〝自発的隷従〟について(5)
http://www.tufs.ac.jp/blog/ts/p/gsl/2010/05/5_1.html