- 作者: 宮川典之
- 出版社/メーカー: 文眞堂
- 発売日: 2009/10/01
- メディア: 単行本
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
「文献の記載方法が相変わらずいい加減(メチャクチャ)」だということについては、既に指摘してあるので、ここでは繰り返さない。
それにしても、BRICsという言葉のさきがけとなったゴールドマン・サックスのレポート「Dreaming with BRICs: The Path to 2050」に関して、「筆者はこれをじかに見てはいない」(p.122)と言いつつ、OECDが1979年に発表し、NICsという言葉のさきがけとなったレポート「The impact of the newly industrialising countries on production and trade in manufactures」と比較して、このOECDのレポートのほうがゴールドマン・サックスのレポートよりも「学術的」(p.122)だと言い切るのは、如何なものか。実際そうだと思うけれど、でも、見ないで言うのはマズイでしょう。
ちなみに、「Dreaming with BRICs: The Path to 2050」は以下でダウンロードできる。ちょっと探せば見つかるはずなのですが。
http://www2.goldmansachs.com/ideas/brics/brics-dream.html
主語と述語がねじれていたり、誤植が多かったりするのも、困りもの。文献の記載方法といい、文章の推敲方法といい、文章を発表するにあたっての「慎重さ」を、もう少しお願いしたい・・・でも、無理なんだろうなぁ。