1992年のリオ・サミットとは何だったか

1992年のリオ・サミット(地球サミット)と言えば地球温暖化地球温暖化の対策(気候変動枠組条約)の始まりといえばリオサミットというのが一般的な理解。

だが、実際には、リオ・サミットでは、「気候変動枠組条約」、「生物多様性条約」、「砂漠化対処条約」の3つが策定されている。2つ目と3つ目は、1つ目の「気候変動枠組条約」と比べて知られていない。特に3つ目は、私も理解が抜け落ちていた。

「砂漠化対処条約」じたいが、そもそも知られていないのだが、より深刻な問題は、この条約で言う砂漠化の定義が知られていないこと。この条約で言う砂漠化とは、「人間活動に起因する資源・生態環境の劣化や土地荒廃の広がり(Desertification)」のこと。ところが、温帯の人間はサハラを念頭において「乾燥化に伴う気候生態区分としての砂漠の拡大(Desertization)」が砂漠化だと誤解する。