僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意
- 作者: 池上彰,佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/12/16
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (23件) を見る
期待したほどではなかったけれども、それなりに面白く読んだ。
ネットとの付き合い方――たとえば、1:ネットサーフィンで時間を費やしてしまいがちなので、ネット絶つことも大事とか、2:ネットは情報の収集法としては効率が悪いとか、3:自分の興味関心に沿わないものを排除して興味関心に沿うものばかりを見るようになりがちだ――などは、いずれも重要な指摘である。また、総合月刊誌というものは海外にはなく日本独自のものだ、という指摘は、今まで考えたこともなかったが、言われてみると確かにそうかもしれない。
「期待したほどではなかった」というのは、意外にも自分のやり方や考え方と似ている部分があったからでもある。たとえば、1:ネットが普及しても新聞情報の重要性は変わらないとか、2:飛行機よりも新幹線のほうが本を読めるとか、3:国際線でたっぷり本を読もうと思っても思うように読めず、結局映画を見て食事をして睡眠不足を解消するのが一番だと最近わかったとか(自分も、幾多の失敗を経て、最近そう思うようになったクチだ)、4:なんでも保存するのではなく読んだものを保存するのであり、保存に値するか吟味すべきだとか、5:シャープペンの芯の太さは0.9だとか(自分も10代のときからずっとそうしている)、などである。
ちなみに口絵の写真には、池上氏の使っている芯の太いシャープペンが映っている。これは自分の持っているものとまったく同じである。私の場合は、色違いのものも持っている。ちょっとうれしかった。