読了

社交する人間―ホモ・ソシアビリス

社交する人間―ホモ・ソシアビリス


学術的な書物であるが、昼間ならコーヒーを、夜ならばワインなんぞを飲みながら、じっくり読みたい種類の本だと思う。また、細切れに読んでも頭に入りにくいので、まとまった時間を確保して読むべき(だった)。

もっとも、「社交」という概念に注目した循環論的な歴史の捉え方はおもしろいが、時代認識そのものは、結局のところ「ボランタリー社会」とか「ネットワーク社会」とか「シリコンバレーモデル」的な議論とあまり変わらないような気もする――というのは、すこし貶し過ぎだろうか。