デジタルブーム崩壊

主要大手電機・エレクトロニクス各社の決算が出揃ってきたが、軒並み減益ラッシュである。
デジタル家電ブームについては、かねがね警鐘を鳴らしてきたのだが、完全に崩壊したと見てよさそうだ。「デジタル家電など所詮は『ブーム』だから・・・」と言ってしまえばそれまでだが、それにしても、過剰供給→価格競争激化のスピードが予想以上に速い(特にデジカメ、薄型テレビ)。

大手電機メーカーは、00年のITバブル崩壊の衝撃をうけて減益・大赤字に見舞われ、各社ともリストラを進め、ようやく立ち直ったはずだった。しかし今回の減益ラッシュは、「立ち直り」が単なるリストラでしかなく、新しい収益モデルを確立するところまでは行っていなかった、ということを示しているように思える。立ち直りはいつか・・・。



京セラ:05年3月期13%減益
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT5F27018%2027012005&g=S1&d=20050127

エプソン:04年10―12月期、経常益11%減
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT3K2700C%2027012005&g=S1&d=20050127

ソニー:04年10―12月期、連結営業益13%減
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT3L2705J%2027012005&g=S1&d=20050127

NEC:05年3月期26%減益
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT3L2705O%2027012005&g=S1&d=20050127

NECエレクトロニクス:05年3月期営業益42%減
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1D2605C%2026012005&g=S1&d=20050126