購入本、または「バーチャル読書会」

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

発売たちまち話題の本。こういう詳しい評と内容紹介（http://blog.drecom.jp/tactac/archive/246）、そしてそこに打たれた数々のTBやコメントを見ると、「読まなくても本の内容がある程度わかってしまう」。ブログの優れたところは、TBによって関連する知をある箇所に集積することで、「情報探索の費用を極端に低下させるところにある」と実感させられる。
それにしても、こういうTBされた知（玉石混交だけど）を見ていけば、自分の誤読に気付かせてくれるだけではなく、ある論点について自分が思いつきもしない考え方を知ることができるのではなかろうか。「これって何かに似ているな、なんだっけ？」と考えてみれば、機能的には読書会なのである。
つまり、ある書物に関するブログと、そのTBやコメントを読んでいくことは、「不特定多数のネット上の住人と読書会をやっている」のと本質的にまったく同じだろう。現実的には、専門書については、TBも少ないからなかなか難しいが、新書レベルだとすでにこういうことが起きている。ネット時代にはもはや、本の読み方も変わってくるのかもしれない。

旧ソ連地域と紛争―石油・民族・テロをめぐる地政学

ゲーテッド・コミュニティ―米国の要塞都市

社会の喪失―現代日本をめぐる対話 (中公新書)

議論のウソ (講談社現代新書)

人名の世界史 由来を知れば文化がわかる (平凡社新書)

クォータリー あっと 1号

紛争後の教育再建―開発援助としての教育支援

資源ベースの経営戦略論