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グローバリゼーションを擁護する

グローバリゼーションを擁護する

経済学者がグローバリゼーションについて論じると如何につまらなくまた視野が狭いかということの見本のような著作。著者は不適切にもグローバリゼーションを「経済」に限定した上で、「経済のグローバル化」≒「貿易ならびに資本移動の自由化」としていて、しかも資本移動の自由化は、アジア通貨危機などの混乱をも踏まえて、貿易の自由化と比べてより慎重であるべきだ、という立場だから、それなら「賛成」という結論しか出てこないはずであるが、この程度のことでグローバリゼーションを擁護されても困るのである。