ディプロマ・ミル問題+読了(水月『高学歴ワーキングプア』)

非公認学位で准教授に採用…大分大、雇用取り消しへ
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07101854.htm

大分大学はえらい」と言いたいが、ディプロマ・ミルによる学位が博士ではなく修士だったから、雇用解除になったとも言えそうだ。これが、修士はまともな大学で、博士がディプロマ・ミルによるものだったとすれば、雇用解除にはならなかったんじゃないか、という気もする。

大学には高度な自治権が付与されているが、それは、しかるべき自治能力があってのことであり、その自治能力にはディプロマ・ミル教員を自主的に処分するという自浄能力も含まれると個人的には思う。こうした高い自浄能力を含めた自治能力なくして自治権だけ保持できるなどということが罷り通るはずがない。しかるに、いま各大学がなすべきことは、身内のディプロマ・ミル教員を庇うことではなく、組織として厳しい処分を下し、自己浄化能力を示すことだ。そもそも論として言えば、「文部科学省に言われたから調べる」という態度ではダメで、自主的に調べ、該当者がいれば、各大学に先駆けて処分を下しておいたほうがよいのではないか。

http://d.hatena.ne.jp/eurospace/20070813
より