超高層マンションには、なぜ住むべきではないか(一部再掲)

静岡の地震で、地震に対する意識を改めて喚起されたという人は多いと思う。ところで地震の怖さや被害は、マグニチュードや震度だけで決まるものと考えがちだが、実際はそうではなく、地震波の速さや、地震波の周期などによっても大きく左右される。堆積盆地である関東地方で怖いのは、長周期の地震である。超高層ビル超高層マンションは、長周期の地震波に特有の被害をうけやすいと考えられている。


大災害のときの常識集
高層ビル、超高層ビルでは、長く大きな揺れ!
http://www.gensai.com/jousiki/daikibo_building_kousou.html

家具やピアノなどが床をすべって大きく動くといった危険があるので、まずは家具やピアノ、テレビや電化製品などが動かないように固定してください。地震で動く家具や机に身を寄せても動く危険がありますし、窓際もガラスが割れて外に投げ出されたりする可能性もあります。家具や割れたものが飛んでこない太い柱に身を寄せるようにしましょう。


東京湾岸高層マンションの立地しているところは、大地震の際に液状化が予想されているところが多い。この場合、建物が壊れたり倒れたりすることはないが、インフラ系はまず間違いなくダメになるはずである。だから、地震後の生活に大きな支障が出るはずだ。とくにガスの復旧は、(管の破損を確認しながら進めていくために)数ヶ月程度かかる、というのが阪神淡路大震災新潟県中越地震から得られている教訓である。


倒壊しなかったマンションやビル、内部で大被害発生?
首都圏では、6万4000台ものエレベータが停止!
http://www.gensai.com/jousiki/daikibo_building_050723eq.html


長周期の地震波については、まだ分かっていないことも多い、という。それでも、既にいろいろな危険性が指摘されている。おそらく、これから(実際の地震の発生によってはじめて)分かってくることも多いのではなかろうか。


個人的には、超高層マンションの上部に住むことは薦めない。
http://d.hatena.ne.jp/eurospace/20060920#20060920f2