成形加工牛肉(結着肉)には、微生物がいっぱい!!

「角切りステーキ」2万3千食出荷 食中毒疑いのペッパーランチ
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090906/crm0909060043000-n1.htm


安価なサイコロステーキは、ほぼ例外なく、微生物がいっぱいの成形加工牛肉(結着肉)である。したがって、結着肉のサイコロステーキの場合、中までよく火を通す必要があり、実際スーパーで売っている結着肉のサイコロステーキには、かならず「内部まできちんと加熱してください」と記載されている。結着肉の危険性(O157を含む)については、以前のエントリーでも取り上げたことがある。
http://d.hatena.ne.jp/eurospace/20070614


ところが!
ペッパーランチでO157 7都府県11人、食中毒疑い
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009090501000445.html

各店舗では、約260度に熱した鉄皿に生の肉を載せて提供。客は好みの焼き具合で食べる。「角切りステーキ」は通常550円。


好みの焼き具合って・・・これは成形加工牛肉(結着肉)のイロハを無視した商売である。結着肉からO157を発症することがあるのは、食品衛生の常識である。そしてO157は単なる食中毒ではなく、時として死に至る病である。だから、こういう食品衛生の常識を無視して、人を死に至らしめる可能性のある料理を平気で提供する外食企業は、潰れたほうが世のためなのではないか。


そもそも、成形加工牛肉を、「角切りステーキ」と表示して客に提供して、良いものなのだろうか。この「ステーキ」なるものが、実は成形加工牛肉であるということは、メニューに表示されているのだろうか。スーパーで売られている成形加工牛肉には、「結着肉」と表記されねばならないのだから、メニューにその旨が表示されていないとしたら、こういう商売のやり方は本来、許されてはいけないのではなかろうか。



(追記)
ステーキのどん:O157で食中毒 埼玉の2店舗で2人
http://mainichi.jp/select/today/news/20090910k0000m040087000c.html

これも同様か。