- 作者: 堤未果
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/01/21
- メディア: 新書
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前著のほうがインパクトがあった。ただ、本書は前著とは違う論点を取り上げており、「へえ、そうなのか」という新しさと驚きは、本書でもある。特に第一章の高利の学資ローンの罠に若者が嵌っているというルポと、第四章の監獄ビジネス(「アメリカは投獄される人が多いので、民営化された刑務所が儲かっている」という話ではなく、監獄内の囚人が、たとえば激安の電話オペレーターとして働かされているなどしているが、これは途上国へのアウトソーシングより安価であり、米国内での賃下げ圧力になっているという話)のルポは、興味深く読めた。やっぱりアメリカって狂ってると思う。