汚風呂



暑くなってきたせいか、浴室に入るといささか黴臭さを感じるようになってきた。


浴槽の置かれている床面のうち、手前と両端だけは手が届くのだが、かなりのぬめりがあって、それらを洗い流したことがあった。この調子だと、浴槽の真下の床面(浴槽の床面ではなく、浴槽が置かれている床面)も相当に汚れていることだろう。しかし、真下には手が入らないので洗えない。だが、おそらく黴臭いのはこれが原因であろう。


ということで、一大決心をして、ユニットバスの浴槽を動かしてみることにした。浴槽はネジ止めされて固定されているが、ねじを外せば、浴槽そのものも動かせるのである。


そうやって動かした結果として出現した光景が写真のとおり(四隅に、浴槽の台座の跡がくっきりと見える)。浴槽そのものを動かさなくてもこれまで手の届いていた範囲は綺麗だが、手の届かなかったところの汚れのなんと酷いことよ。わたしの家は賃貸なわけだが、ネジ止めされている浴槽をわざわざ動かし、掃除しようと試みた居住人は、おそらく過去にいなかったのだろう。汚れは、建築後約20年近い間にこの部屋に住んだかつての住人の皮脂等の蓄積であると思われる。汚ねぇ・・・道理で臭うはずだ。


同様の状態になっているであろう賃貸住宅は、全国各地にきわめて多いと思われる。


なお、掃除の結果、汚れは床面・壁面ともに、きちんと洗い流せました(写真なし)。今後は1〜2年に1回ぐらいこうやって掃除しようかな。