抜き書き

現代のわれわれは巨大な「機構のうちに嵌(は)め込まれて」おり、「自分が何をやっているのかが分からない」うちに、重大な悪に関与する。しかも、主体としての自覚ある「行為」でないので、責任も感じなくてすむのである。

杉田敦「書評 ギュンター・アンダース『核の脅威―原子力時代についての徹底的考察』」
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2016060500006.html