信用できない企業

プリンターのトナーカートリッジ(リサイクル)を、ネット上のショップで購入した。トナーの補充されたカートリッジが送られてくるかわりに、空になったカートリッジを着払で送り返すという仕組みである。商品はすぐに送られてきた。だが、問題は着払の伝票が佐川急便だったことである。


佐川急便は、ヤマトの宅急便のように、コンビニへの持ち込みができない。そのため電話をして引き取りに来てもらう必要がある。そこで佐川急便に電話をした。
「どのぐらいの時間を待てば、取りに来てもらえるのか?」
「担当のドライバーと連絡を取ってみないとわからない。すぐにドライバーに連絡をして、ドライバーから、お客様にお電話を差し上げます」
「ではその電話は、ほどなくしてもらえますね」
「そうです」


ところが、1時間以上待っても、電話が来ないのである。1時間もあれば電話の一つぐらいできるだろうに。これでは外出に差し支える。とりあえず佐川急便に電話し、引き取りをキャンセルをした。


こういうことがあって、むかし佐川急便に「やられた」ことを思い出した。この会社との間には腹立たしい苦い思い出があり、非常に信用ならない会社だと思っていたのである。


以前、私の職場に、東京の出版社から数万円相当の本を佐川急便で送ってもらったことがある。2003年12月のことである。ところが待てど暮らせど届かないので、送り主である出版社にTELしたところ、随分前に送ったという。そこで佐川急便に問い合わせたところ、「きちんと配達した」とのことで、配達済を証明する伝票がFAXで送られてきた。


ところが、そのFAXにある受取人のサイン欄を見ると、私の職場の略称としてはありえないものがサインされていたのである。念の為、職場の人間全員に確認したが、誰も受領のサインをしていないことがわかった。つまり、このサインは、配達先である私の職場以外の人間が勝手に行なったものだったのである。


そこで、以上の旨を佐川に伝えて抗議し、また差出人である出版社に対しては実額を弁償させた。また、担当ドライバーはいったいどこに配達して勝手にサインを貰ったのか、きちんと調査のうえ、報告をするように求めたところ、佐川の担当者は「報告します」と申した。これは2004年1月のことである。だがそれから1年以上が経過しているのに、この会社、いまだに調査結果を報告してこないのである。


物はきちんと届けない。
届け先ではない人間にサインさせる。
調査の約束をしても守らない。



本当に信用ならない会社である。この事件以後、私用では、絶対に佐川急便を使わないことにしている。職場でも、佐川急便を使わないように周知した。トナーカートリッジを購入したショップには、お願いをして、ヤマトの宅急便の着払で送るようにさせてもらった。