フィルムという衰退寡占産業メーカーの破綻

写真フィルムの独アグファ、破産手続き申請
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20050527AT2M2703427052005.html

あまり知られていないことであるが、写真フィルムメーカーというのは、世界に4社しかない。つまりフィルムは超寡占産業なのである。4社とは、日本:富士フィルムコニカアメリカ:イーストマン・コダック、ドイツ:アグファである。このうち、日本およびアジア太平洋市場は、富士フィルムが7割程度のシェアを、また南北アメリカ市場は、コダックが7割程度のシェアを占めている。よって4社のうちこの2社が主要なグローバルプレイヤーである。
アグファは04年11月、フィルム部門を、新設されたアグフアフォト社に売却して撤退したのだが、このアグファ・フォトが今回、破産した。富士フィルムのようにデジカメへのシフトにうまく対応できなかったのが最大の敗因だろう。