抜き書き

世界商品と子供の奴隷―多国籍企業と児童強制労働

世界商品と子供の奴隷―多国籍企業と児童強制労働

筆者がかつて勤務した九州の大学で 「産炭地後遺症の振興」に関わる共同研究に参加した折,ある農業経済学の専門研究者 (元・市役所都市計画課職員)がまったく同等の言い方で 「第三セクターは良いですよ。お金の心配がないですから」と述べたことがあり,開いた口がふさがらない思いを持ったことがある。その研究者の 「業績」をいくつか読んでみると,国や地方自治体の公費から多額の調査助成金を得て全国各地を巡り,市役所や商工会議所が長年かけてまとめた統計資料や調査報告を集めてまわって箇条書きに整理のうえ「論文」にして済ませている,という体(てい)のものであった。人当たりは良い人物であるため,2009年度からはこの研究者は中国地方の国立大学法人教員として 「栄転」が決まったそうであるが,経済学の素養や国際的視点は皆無,そうした実態の 「農業経済学研究」のアドバイスも得て今後も巨額な公共事業が推進され,地域農業も全体として衰退の―途をたどることになる訳である。

下山晃『世界商品と子供の奴隷:多国籍企業と児童強制労働』ミネルヴァ書房、2009年、18ページ(本文ではなく註釈の18ページ)より



http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-8119-0356-9.html

http://www3.kyukyo-u.ac.jp/t/k027/hosono/whois-j.html

http://www3.kyukyo-u.ac.jp/t/k027/ote/natuaki.html

http://www.daishodai.ac.jp/~shimosan/news/index.html

ほとんど理解できない。