中国とアフリカ

よく中国は脅威だとか脅威ではないとかいう議論の応酬があって、面白いのは、「左」のなかでも「中国(経済)脅威論者」と「中国(政治)楽観論者」がいるのだが、自分は中国が脅威だとか脅威ではないという議論は、あまり意味がないと思っている。部分的には脅威だし、部分的には脅威でもなんでもないが、より重要なのは「中国は脅威というよりも迷惑だ」ということだ。アメリカの言うことややることばかりが正しいだなんてまったく思わないけれど、あまりにもガバナンスの悪すぎるどうしようもない国々への援助は大概にしなさいよ、と言いたい。人間の世界では「類は友を呼ぶ」という言葉があるけれど、国際関係においても「ガバナンスの悪い国は群れたがる」ものらしい*1


中国・アフリカがサミット 北京に48カ国首脳集結
http://www.asahi.com/international/update/1103/015.html

中国「アフリカ援助と貿易倍増へ」 初の首脳会議で表明
http://www.asahi.com/international/update/1104/016.html

「対アフリカ貿易額、中国4年で倍増」温家宝首相が演説
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20061104AT2M0401S04112006.html

中国とアフリカ結ぶ初の直行便・中国南方航空
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20061104AT2M0401W04112006.html

*1:ちなみに、学者の世界では、「能力のない奴ほど徒党を組みたがる」と言われている。研究者はインディペンデントが基本だ。