高崎経済大は何を血迷ったのか

ゼミの女子学生自殺、高崎経済大准教授の処分を軽減
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080625-OYT1T00783.htm

 携帯メールで留年を通告されたゼミの女子学生が自殺したとして懲戒免職処分となった群馬県高崎市立の高崎経済大の男性准教授(39)からの不服申し立てを受け、市の公平委員会は、「メールだけを自殺の原因と認めることはできない」として処分を停職6か月に修正する裁決をした。
 25日、准教授と大学に裁決書が届き、准教授は復職した。
 同委員会の審理で、准教授は「裁量の範囲の指導だった」と主張していた。同日に記者会見した准教授は「研究現場に戻れるのは喜ばしい」と述べた。また同大は「裁決を真摯(しんし)に受け止めたい」とした。


わたしは中路敬氏の人となりを知らない。この件に関する事実関係もしらない。だがハッキリしていることは、仮に中路敬氏の人となりに問題があったとしても、また彼の指導がアカハラまがいだったとしても、彼の指導が厳しくて学生が自殺したとしても、懲戒免職処分は「やりすぎ」(不当)だったということだ。言い方を変えると、懲戒免職処分というのは、刑事事件を起こしたわけでもないのに安易に下せるような処分ではないわけで、懲戒免職処分を下すというのはそれぐらい重いことなのだ。このあと中路敬氏が、不当な懲戒処分を受けたことに対して慰謝料を求める裁判を起こせば、勝つこともできるかもしれないわけで、結果論ではあるが、高崎経済大の処分は随分な「英断」だった、と言わざるを得ないだろう。


あれ・・・この復職で斜陽分野の「学史」担当者が高崎経済大に二人ですか(笑)。