雑誌『選択』4月号

今日届いた雑誌『選択』4月号をパラパラとめくって驚いた。


まず「悪評だらけの『大建築家』安藤忠雄」。実は日本経済新聞の「私の履歴書」の3月が安藤忠雄だった。『選択』には日経の読者が多い。31日に連載が終了したその翌日に、読者は、アンチ安藤の記事を今度は『選択』で目にするわけである。日経に対するライバル心がすごい。


連載の「企業研究」は、時節柄を反映して「東京電力」。震災後、急遽取り上げることに決めたものと思われる。


あっと驚いたのは、号末の「マスコミ業界ばなし」。3月28日早朝に亡くなった日テレの氏家齊一郎会長をめぐるエピソードを取り上げている。『選択』は毎月1日に届くので、おそらく3月31日には発送されていたはずである。ということは、印刷と封入とは30日だったのではないか。28日早朝の死去をうけて、すぐ当日のうちに記事が書かれ、校正を経て校了したのが29日というところだろうか。校了日直前ギリギリの氏家氏の死去をうけて、急遽、記事を入れ替えのだろう。さすがに大手の月刊誌、フットワークが違う。