抜き書き

 製薬会社は巨額の研究費を大学に投入し、認可のための実験データを作成してもらうが、研究費の多くを外部資金に依存するアメリカの大学では、なかなか否定的なデータは出しにくい。そのデータが認可官庁に提出されるが、認可官庁の最高幹部クラスが人事交流で製薬会社の社長などを勤めたり、社長が認可官庁の長官になったりもする。

鈴木宣弘『食の戦争:米国の罠に落ちる日本』(文藝春秋、2014年)、70-71ページ。