オーサーシップとは何か

本日付の『日経新聞』朝刊に「研究倫理で不正防ぐ」という羽田貴史氏(東北大学高等教育開発推進センター教授)による寄稿があった。ここに論文のオーサーシップについての定義が紹介されており、啓蒙されたので、備忘録を兼ねて記しておきたい。

オーサーシップとは、論文の著者の定義であり、研究成果の帰属と責任を示す重要事項である。最も権威のある基準は、国際医学雑誌編集者委員会が1985年に定めた(1)研究の着想と計画策定への参加(2)データ収集と解釈への責任(3)原稿の執筆や内容改訂への参加(4)出版の最終原稿への同意――の4項目であり、これを満たさないと著者とは言い難い。

(『日本経済新聞』2013年9月2日付け朝刊)

これを満たさないまま共著論文に名前を連ねたことのある日本人研究者は、かなり多いのではないか。