「英国はフィンランドの次に料理がまずい」

「食事のまずい国、信用できない」・仏大統領が英“口撃” http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20050705AT2M0401P05072005.html

イギリスの飯がまずいというのはよく知られた話で、多くの人が常々言っていることなのでこれはどうでもよい。面白いのは、シラクが「英国はフィンランドの次に料理がまずい」と言っていることだ。フィンランド、イギリスより飯がまずいのか・・・。


フィンランド料理というものがどういうものなのか、ネットで調べてみたが、素材重視で調理・味付けには重きがかかっていないようだ。これは北海道の料理に似ている。北方圏というのは料理法が発達しないのかもしれない。そういえばスウェーデンノルウェーの料理がおいしいという話も聞かない。ロシアには見るべき料理があるが、あれももともとは黒海ウクライナ地方の料理が多いと思う。ヨーロッパで料理がうまいのは、フランスであり、イタリアであり、人によってはこれにスペインを加えるだろう。


アジアに目を転じると、料理が美味いのは何と言っても中国であり(人によってはこれにベトナムを加えるだろう)、北朝鮮や韓国、モンゴルなどでは断じてない。とはいえ、その中国でも、黒龍江省など旧満州(東北地方)の料理がおいしいという話は聞かない。中国で料理が美味いのは四川であり、広東であり、北京であり、上海である。つまり北緯で40度以下の地域だ。


料理の美味しさ・不味さと気候との間には、いったいどのような関係があるのだろうか。直感的に思いつくのは、緯度がある程度以下だと、気候が温暖なために食材が腐りやすく、これを避けるための保存や調理などの技法が発達するということであり、これが料理の美味い・不味いを分けるのではないか、ということなのだが。