中国は「買い」か?

ついでにもう一つ、相場について考えてみたい。以下は昨年1月2日のエントリーである。

株価は通常、半年から1年先を見越すといいます。昨年、2004年の「上海総合指数」の騰落率は、−15.4%を記録したそうです。これが、中国経済減速の先行指標でなければよいのですが。ちなみに最近、日本国内では「中国株」への投資が流行しているようですが(本屋に行くと、関連本がすごい)、おそらく、8割以上の方は儲かっていないでしょう。株式投資なるものは、ブームになってから飛びついても遅いのです。

では2005年はどうだったか。「上海総合指数」は-8.23%の下落であった。2001年の高値の半分にまで下落している。いわゆる「非流通株」問題を知らずに、「中国経済の成長」と「株価の上昇」を短絡的に結びつけ、中国株に投資してきた個人投資家も多いと思うが、8割と言わず95%は儲かっていないだろう。儲かっているのは売買を取りつなぐ証券会社と、中国株投資を煽る出版関係者だけにほぼ限られているのではないか。