OPACは「ポータル」であるべきだ

①ある論文が掲載されている雑誌を、OPACで検索するもヒットしない
②「この雑誌は、図書館に所属されていない」と判断する
③当該論文のコピーを他大学から入手するための「ILL文献複写」を図書館に依頼する
④図書館から、「じつは電子ジャーナルで入手できます。URLは下記のとおりです」というメールが来る
⑤「なるほど!これはありがたい!」と思う
⑥しばらくして、「そもそも、なぜ電子ジャーナルで入手できることに、気づかなかったのか」と考える
⑦「紙媒体の所蔵がある場合には、電子ジャーナルの所蔵があるという結果が表示されてそのリンクも出るが、紙媒体としては購読していない場合には、電子ジャーナルで入手できる体制になっていても、OPACでは検索結果として、電子ジャーナルへのリンクが表示されない仕組みになっているからだ」ということに気づく。しかし、「紙媒体としては購読していなくても、電子ジャーナルで入手できる体制になっているのであれば、OPACで検索したときにヒットしないのは理不尽だ」と考え、図書館員に「OPACのシステムを改善して下さい」とメールで伝える
⑧図書館員から「システムの改修時に対応したい。ただ、それまでは、OPACで検索してもヒットしない(紙媒体での所属がない)場合には、電子ジャーナルとして購読されていないかどうか、電子ジャーナルシステムのほうも、OPACとは別に、検索してみて下さい」という返信が来る
⑨「まあ、改修の時期まで我慢するしかないわな」と思う
⑩数ヶ月が経過すると、上記のような仕組みになっていることを、すっかり忘れているので、また最初に戻って、①→②→③→④→⑤と繰り返す
⑪ふたたび、⑦のようなメールを図書館員に送ろうとするが、文面が出来上がり、いざ「送信」ボタンをクリックしようとする直前になってようやく、「そういえば、なんか以前にも似たようなメールを送ったような気がするなぁ…」ということに、おそまきながらようやく気づく
⑫図書館員との過去のメールのログを探す
⑬以前にもまったく同じような要望を図書館員にメールで伝えており、その際、図書館員から⑧の返事をもらって、⑨のように考えていたことを、思い出す
⑭自分の記憶力の、あまりの悪さに、思わず凹む _| ̄|○
⑮凹んだままでいると気分が悪いので、「図書館の対応が遅いのが諸悪の根源なのだ」と責任を転嫁して、気分の改善を図ることにする
(⑯しかし、学習していないので、また①から繰り返す・・・かもしれない???)




しかしOPACで検索した結果、現物として所蔵がないことが判明したのちに、別途、電子ジャーナルとして購読されていないかどうかを探すのは、二度手間である。しかも、電子ジャーナルシステムが複数あるので、どのシステムに、求めている雑誌があるのか(または、ないのか)を探したり判断したりするのにも時間を要してしまう。最初からOPACではなく電子ジャーナルシステムで検索すればよいのだ、という考えもあるのかもしれないが、両者を使い分けるというのが不便である。OPACは「ポータル」であるべきで、紙媒体としては購読していなくても、電子ジャーナルで入手できる体制になっているのであれば、そのリンクも表示されるようにOPACのほうを改善すべきである。つーか、さっさと対応して欲しいわ、ホンマ。