石田淳「国際関係論はいかなる意味においてアメリカの社会科学か」『国際政治』160


タイトルと、主として論じられている内容にズレがあるように思えるが、しかし読む価値はある。論じられていることは、主に二つ。一つは、もともと国際政治学がもっていた、認識や法に関する議論が、国際政治学アメリカ化の過程で脇に追いやられていったこと。もう一つは、この過程で、ジョン・ラギーの位置付けが、レジーム論から構成主義に変わっていったことである。ジョン・ラギーの位置付けを確認できる論文としても読める。